コロナで全国に緊急事態宣言が出ている状況でした。
時短から、
休業へと対応を迫られている業界への対応のために、
きりんパパは多忙を極め、
出勤も2時間前から、
さらに、
毎日サービス残業。
勤務表も、
あってないような状態で、
前日に翌日の勤務が日勤か夜勤か決まるような、変則的な状態。
しかも、
休日のはずなのに、
呼び出しの電話が入るとすぐ会社に行かなければならない状態でした。。。
一番辛いのは本人でしょうから、、、
出産間際でこちらも不安な毎日。
そばにいて欲しいけど、
そんなわがままなんて言えない状態。
言ったところでどうしようもないんです。。。
そんな中、
やはり、ある時、
翌週の勤務が突然、夜勤となったため、今日は急遽、休みになったという日がありました。
さるこは、今日は来ない日だと思っていたので、
「今からそちらに帰れます(^^)」ときりんパパからメールが来た時はとても嬉しかった(*^^*)
ちびさるこも、久しぶりにきりんパパが帰ってきて喜んでお絵描きをしたり、抱きついたりと3人とお腹の赤ちゃんでまったりしてました。
と、その時、
きりんパパの仕事用の電話が鳴り、
いつもは、なんとか指示だけで済むのですが、
この日は、会社に行ってシステムの確認をしないといけないとのことで、
せっかくきて休んでいたのに、2時間もしないで家を出なければならなくなりました。
きりんパパは、すぐには言わなかったけど、
なんとなく、表情で、あまりよくない状況なんだろうなと、さるこはすぐ察しました。
多分、会社に行かなきゃいけないんだろうと。
夕方で、お腹も空く時間だから、
運転中でも食べられるホットサンドを作ろうかと言うと、
控えめだけど嬉しそうに「お願いします^_^」と言うので、
ハムとチーズ、トマト、マヨネーズのシンプルなホットサンドを作って渡しました。
作ってる横で、ちびさるこも何か感じ取ったのか、
きりんパパに抱きついて甘えていました。
ホットサンドを包んでいると、
きりんパパが近づいてきて、
『来月になれば、、、
少し落ち着くと思う。
そばにいられなくてごめん。
なかなか、良い父親になれなくてごめん。。。(´・_・`)』
悲しそうな顔をしながら、
ちびさるこを見て、
さるこのお腹をさすりながら、
そんなことを言ってました。
『良い父親ってなに?』
さるこはそう思いました。
そんなの、
存在しないって言ったらまた違うけど、
関係ないことなんだよって。
確かに、さるこも、ちびさるこも寂しい思いしてますよ?
でも、
そんな思いさせてるからって、ダメなわけじゃないでしょ?
一生懸命働いてること知ってるもの。
仕事が楽しいのも知ってるよ?
1つのことにまっすぐ取り組む姿も知ってる。
お腹の赤ちゃんの誕生を心待ちにしてることもちゃんと知ってる。
いつも私達家族が、楽しく暮らせるように何か工夫できないかと考えてくれてることも知ってる。
そして、ちゃんと行動してくれることも知ってる。
何かあったら本当に飛んできてくれるのもわかってる。
良い父親、良い母親、良い子供の基準なんて、
人を殺さないとか、
盗みをしないとか、
薬物に手を出さないとか、
なんか、
そういう人としての基本がわかってるなら、
関係ないって、
さるこは思うよ。
そもそも、
そういうのって、
世間が勝手に、その時の流行を取り入れながら決めてる単なるイメージなだけ。
だから、
気にしなくていいことなんだよ。
そんなこと言ってたら、さるこは良い母親からほど遠すぎて、、、(^_^;)
ノイローゼになっちゃうよ(;´Д`A
だから、
とりあえず今は、
ホットサンドを私は作ってあなたに渡すから、
元気つけて欲しいと思うから、
これ食べて、
とりあえずその仕事済ませて、
今日は向こうのお家で早めに休んでほしいよ^ ^
さることちびさるこは、なるべく喧嘩しないように過ごすから。
そんなこと思いながら
ちびさること一緒に
きりんパパを見送った。